ローカルでWordPress【MAMP編・2019年度版】PART1
ローカルでWordpressを走らせるとは?
WPでサイトを制作する場合、多くの場合レンタル・サーバなどを手配すると思います。
レンタルサーバで WPをインストールした場合、カスタマイズが必要な箇所があればFTPなどでファイルをアップロード/ダウンロードすることになります。
改修箇所が限られている場合はこれで構わないのですが、やや複雑なカスタマイズをしようとする場合毎回ファイルのアップロード・ダウンロードを繰り返すのは手間がかかります。特にトライ&エラーが必須なPHP絡みのカスタマイズをする場合はなおさらです。
そこで、ローカル(つまり自分の作業用PC)にサーバ環境を構築し、オフラインで WPを走らせればファイルの改変は直ちに反映され、カスタマイズ作業が格段に捗ります。
もちろん、ローカルで制作したサイトは最終的にはサーバ上にアップロードしてセットアップをする必要がありますので、その手間を加味する必要もあります。
しかし、一度ローカルでカスタマイズをする作業に慣れてしまうと中々戻れないくらい快適ですので、レンタルサーバ派の人も試みてみる価値は大いにあります。
何しろ、難しいことが何もないのですから。
まずは「MAMP」をインストールする
MAMPって?
MAMP(マンプ)およびXAMPP(ザンプ)はいずれも、ローカルPCにWEBサーバー、データベースおよびそれに付随するツールをインストールするためのパッケージです。
この二つは大まかには同じような目的と機能を持っていますが、MAMPはMacOS専用として開発されていて、現在ではWindows用もあります。
XAMPPはWindows用もMac用もあります。
両方とも無料ですし、どちらを選んでも大差はないと考えています。
ただ、経験上MAMPの方がセットアップ時のトラブルが少なく、誰でも確実にインストール出来るというイメージがありますので、MAMPを取り上げたいと思います。記事内の説明はMacを使っていますが、Windowsでも大きな違いはないかと思われますので、参考にしてみてください。
MAMPインストール方法
にアクセスし、「Free Download」をクリックすると、
このようなページが現れますので、OSに合わせたバージョンを選択します。ここでは左のMac用を使います。
ダウンロードが完了するとこのようなファイルが出来ていますので、これをダブルクリックします。
そうするとインストール・ウィザードが立ち上がります。
ここは基本的には「続ける」をクリックして行けば問題ありません(途中で利用規約に同意するダイアログがありますがもちろん同意してください)
最後に完了画面が現れますので、これでインストールは終了です。
なかなか簡単ですね!
MAMPの起動
実はこの時点では、有料のMAMP PROの体験版と、通常のMAMPの両方がインストールされています。
ファインダーの「アプリケーション」をみると、MAMP PROのアイコンとMAMPフォルダの中にMAMP.appのアイコンが出来ていることが確認できます。
あるいはランチャー画面でも2つのアイコンが確認できます。
ここではMAMP PROの方は放置し、通常版のMAMPのアイコンをダブルクリック、あるいはランチャーからMAMPアイコンをクリックして起動させます。
そうするとこのような画面が出てくるはずです。
下の誘導リンクが若干鬱陶しく思えるかも知れませんが・・・無料版につき仕方ないです(^_^;)
MAMPの動作確認
MAMPを起動しただけではWEBサーバは動いていません。自らスタートさせる必要があります。
右側の「Start Servers」のリンクをクリックします。
そうするとApache ServerとMySQL Serverが緑に点灯し、無事サーバーが起動できたことが確認できます。Cloudはとりあえず特に気にしなくても大丈夫です。
では、サーバがちゃんと動いているかどうかを確認してみましょう。
MAMPウインドウの、Open Webstart Pageの地球マークをクリックします。そうすると、このようなページがブラウザ上で出現します。
このページはもちろんWEBページなのですが、インターネット上で公開されているページではなく、ローカル上でのみ閲覧することが出来るページになります。
なのでURL欄は
http://localhost:8888
のようになっているはずです。localhostというのは、ローカル上のWEBサーバのことを指しています。
このページが表示されている時点で、WEBサーバーが正常に動いていることが確認できます。
PHPの動作確認
では、PHPはどうでしょうか?
このページの上部メニューより、「TOOLS」->「PHPINFO」をクリックします。
そうすると、このような画面が出てくるはずです。
この画面には、動作しているPHPに関する細かい情報が記述されています。内容に関してはとりあえずスルーで構いませんが、
上部の「PHP Version x.x.x」これだけは一応確認しておきましょう。今回は「7.3.8」というバージョンになっています。おそらく最新かつ安定しているバージョンが入るはずですが、PHPでコードを書く場合はどのバージョンが動いているかを意識しておいた方がいい場合が結構ありますので、大まかにチェックしておきましょう。
PHPのコードを走らせてみる
実際にPHPの簡単なコードを走らせてみて、動作確認してみましょう。
MAMPウインドウを開いた状態で、画面上部の「MAMP」メニューの下に「Preferences…」というメニューがあるのでクリックします。
そうすると環境設定のウインドウが開きますので、さらに「Web Server」というタブをクリックします。
この中に「Show in Finder」というボタンをクリックすると、ファインダーが立ち上がり、「htdocs」というフォルダが現れます。
先ほどの「http://localhost:8888」はこの「htdocs」を指します。これは「ドキュメントルート」と呼ばれる場所で、あとで変更も可能です。
では、ここでテキストエディタなどを使い、このような簡単なPHPプログラムを記述します。(テキストエディタでなくても、OS付属の「テキストエディット」などでも構いません。この場合は保存形式を「標準テキスト」としてください)
そしてファイル名を「hello.php」として保存します。
いよいよこのプログラムを走らせます。
以下のURLにアクセスしてみてください。
http://localhost:8888/hello.php
画面上に「こんにちは、世界!」と出れば成功です。
もし文字化けしてしまった場合は、ファイルの保存形式が「UTF-8」になっているかどうか再確認してください。
以上、MAMPの導入は完了しました。
しかし、WordPressを動かすにはデータベースのセットアップが必要です。
こちらについてはPART2で記します。